Lifework

静寂



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 仕事の都合で、寄る事になった『九州鉄道記念館』

 北九州は門司にある施設で、存在を知ったのはこの日が初めて。
入り口に向かい、まず目に飛び込んで来たものは・・・

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 実は父が国鉄時代は運転手だった。
私が幼い頃は既にSLではなくディーゼル機関車が走っていたのだが、良く仕事中の父に付いて運転室に忍び込み、ある一定の区間を往復するだけの、短いようで長い冒険に胸を躍らせていたのを思い出した。


 中へ進むと、何やら作業中のようである。
SLの外観の塗装だろうか、コールタールのような物を塗り付けている。

  
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 父は機関区に居た事もあり、どちらかと言うと、そちらのイメージの方が強い気もする。
偶然遭遇したこの風景が、記憶の片隅から、あの頃の父の面影を思い起こさせる。
胸が熱くなるのを覚えながら、夢中に思いをシャッターに込める。


 
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 時が経つと、父の職場に遊びに行く事も無くなり、いつの間にかあの小さな冒険も記憶の隅へと仕舞い込まれていたようだ。
私の成長と共に、鉄道の世界も成長し新しい車両や技術が生み出されて行った。

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 小さな冒険から20余年
ふとした事から蘇った幼い頃の記憶
純粋だった自分と、尊敬する父の若き姿


 古い物はいずれ薄れていく
父から受け継いだ沢山のもの

古くするのは時間ではなく自分


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by nori2king | 2005-12-22 00:09 | photo